UndefinedArgInFrom
もくじ
出力
FROM argument 'VARIANT' is not declared
(訳: FROM の引数 'VARIANT' が宣言されていません)
内容説明
このルールは FROM
命令において未定義のビルド引数が指定された場合に警告します。
FROM
命令内にビルド引数による補間機能を用いると、ビルド処理を柔軟に行うことができます。
つまり引数を与えることで、特定のステージにおけるベースイメージを上書きすることができます。
たとえば、イメージタグの指定にビルド引数を用いるものとします。
ARG ALPINE_VERSION=3.20
FROM alpine:${ALPINE_VERSION}
このようにするとビルドを実行する際に、ビルド引数を指定することによって alpine
の異なるバージョンをビルドできるようになります。
$ docker buildx build --build-arg ALPINE_VERSION=edge .
このチェックは同時に FROM
命令がスペル誤りによって、たとえば BUILDPLATFORM
のような組み込みのビルド引数を参照していないかを確認し警告を出します。
例
❌ 不可: ビルド引数 VARIANT
が定義されていません。
FROM node:22${VARIANT} AS jsbuilder
✅ 可: ビルド引数 VARIANT
が定義されています。
ARG VARIANT="-alpine3.20"
FROM node:22${VARIANT} AS jsbuilder