docker service inspect
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説明
サービスの詳細情報を表示します。
API 1.24 以上
このコマンドを利用するには、クライアントとデーモンの API はともに、最低でも
1.24
である必要があります。
クライアント上においてdocker version
コマンドを実行して、クライアントとデーモンの API バージョンを確認してください。
Swarm このコマンドは Swarm オーケストレーターにおいて動作します。
利用方法
$ docker service inspect [オプション] SERVICE [SERVICE...]
追加説明
指定されたサービスの情報を表示します。
デフォルトで JSON 配列による結果を返します。 フォーマットが指定された場合は、出力結果にそのテンプレートを適用します。
フォーマットの詳細は、Go 言語の text/template パッケージにおいて説明されています。
メモ
これはクラスター管理コマンドです。 Swarm のマネージャーノード上で実行する必要があります。 マネージャーノードとワーカーノードについては、本ドキュメントの Swarm モード を参照してください。
本コマンドの利用例については、以下に示す 利用例の節 を参照してください。
オプション
名前/省略形 | デフォルト | 説明 |
--format , -f |
Go 言語テンプレートを使って出力をフォーマットします。 | |
--pretty |
読みやすい書式で内容を出力します。 |
利用例
サービス名または ID 指定によるサービス情報の表示
情報表示を行うサービスは、その 名前 または ID により指定します。
たとえば以下に示すようなサービスがあるとします。
$ docker service ls
ID NAME MODE REPLICAS IMAGE
dmu1ept4cxcf redis replicated 3/3 redis:3.0.6
docker service inspect redis
とdocker service inspect dmu1ept4cxcf
の結果は同じになります。
$ docker service inspect redis
出力は JSON 形式であり、たとえば以下のとおりです。
[
{
"ID": "dmu1ept4cxcfe8k8lhtux3ro3",
"Version": {
"Index": 12
},
"CreatedAt": "2016-06-17T18:44:02.558012087Z",
"UpdatedAt": "2016-06-17T18:44:02.558012087Z",
"Spec": {
"Name": "redis",
"TaskTemplate": {
"ContainerSpec": {
"Image": "redis:3.0.6"
},
"Resources": {
"Limits": {},
"Reservations": {}
},
"RestartPolicy": {
"Condition": "any",
"MaxAttempts": 0
},
"Placement": {}
},
"Mode": {
"Replicated": {
"Replicas": 1
}
},
"UpdateConfig": {},
"EndpointSpec": {
"Mode": "vip"
}
},
"Endpoint": {
"Spec": {}
}
}
]
$ docker service inspect dmu1ept4cxcf
[
{
"ID": "dmu1ept4cxcfe8k8lhtux3ro3",
"Version": {
"Index": 12
},
...
}
]
フォーマット設定
inspect による出力にあたっては、デフォルトの JSON 出力ではなく、読みやすいフォーマットにより出力することができます。
これを行うには--pretty
オプションを使います。
$ docker service inspect --pretty frontend
ID: c8wgl7q4ndfd52ni6qftkvnnp
Name: frontend
Labels:
- org.example.projectname=demo-app
Service Mode: REPLICATED
Replicas: 5
Placement:
UpdateConfig:
Parallelism: 0
On failure: pause
Max failure ratio: 0
ContainerSpec:
Image: nginx:alpine
Resources:
Networks: net1
Endpoint Mode: vip
Ports:
PublishedPort = 4443
Protocol = tcp
TargetPort = 443
PublishMode = ingress
同じことは--format pretty
と指定することもできます。
サービスに属する実行タスク数の検索
--format
オプションを使って、サービスの特定情報を得ることができます。
たとえば以下のコマンドはredis
サービスのレプリカ数を出力します。
$ docker service inspect --format='{{.Spec.Mode.Replicated.Replicas}}' redis
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上位コマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
docker service | サービスを管理します。 |
関連コマンド
コマンド | 説明 |
docker service create | 新たなサービスを生成します。 |
docker service inspect | サービスの詳細情報を表示します。 |
docker service logs | サービスまたはタスクのログを取得します。 |
docker service ls | サービス一覧を表示します。 |
docker service ps | 1 つまたは複数サービスのタスクを一覧表示します。 |
docker service rm | 1 つまたは複数のサービスを削除します。 |
docker service rollback | サービス設定に対しての変更を元に戻します。 |
docker service scale | 1 つまたは複数のレプリカサービスをスケール変更します。 |
docker service update | サービスを更新します。 |