docker system prune

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説明

未使用データを削除します。

API 1.25 以上  このコマンドを利用するには、クライアントとデーモンの API はともに、最低でも 1.25 である必要があります。 クライアント上においてdocker versionコマンドを実行して、クライアントとデーモンの API バージョンを確認してください。

利用方法

$ docker system prune [オプション]

追加説明

未使用の(「浮いている」(dangling)そして未参照の)コンテナー、ネットワーク、イメージをすべて削除します。 またオプションとして未使用のボリュームも削除します。

本コマンドの利用例については、以下に示す 利用例の節 を参照してください。

オプション

名前/省略形 デフォルト 説明
--all , -a タグづけなし、参照なしを問わず、未使用のイメージをすべて削除します。
--filter API 1.28 以上
フィルター値を定めます。(たとえば 'label=<key>=<value>')
--force , -f 確認のためのプロンプトを表示しません。
--volumes ボリュームを削除します。

利用例

$ docker system prune

WARNING! This will remove:
        - all stopped containers
        - all networks not used by at least one container
        - all dangling images
        - all build cache
Are you sure you want to continue? [y/N] y

Deleted Containers:
f44f9b81948b3919590d5f79a680d8378f1139b41952e219830a33027c80c867
792776e68ac9d75bce4092bc1b5cc17b779bc926ab04f4185aec9bf1c0d4641f

Deleted Networks:
network1
network2

Deleted Images:
untagged: hello-world@sha256:f3b3b28a45160805bb16542c9531888519430e9e6d6ffc09d72261b0d26ff74f
deleted: sha256:1815c82652c03bfd8644afda26fb184f2ed891d921b20a0703b46768f9755c57
deleted: sha256:45761469c965421a92a69cc50e92c01e0cfa94fe026cdd1233445ea00e96289a

Total reclaimed space: 1.84kB

ボリュームはデフォルトでは削除されません。 そのボリュームを参照するコンテナーがなかったために、重要なデータが削除されてしまうことを防止するためです。 コマンド実行時に--volumesフラグをつければ、ボリュームも削除することができます。

$ docker system prune -a --volumes

WARNING! This will remove:
        - all stopped containers
        - all networks not used by at least one container
        - all volumes not used by at least one container
        - all images without at least one container associated to them
        - all build cache
Are you sure you want to continue? [y/N] y

Deleted Containers:
0998aa37185a1a7036b0e12cf1ac1b6442dcfa30a5c9650a42ed5010046f195b
73958bfb884fa81fa4cc6baf61055667e940ea2357b4036acbbe25a60f442a4d

Deleted Networks:
my-network-a
my-network-b

Deleted Volumes:
named-vol

Deleted Images:
untagged: my-curl:latest
deleted: sha256:7d88582121f2a29031d92017754d62a0d1a215c97e8f0106c586546e7404447d
deleted: sha256:dd14a93d83593d4024152f85d7c63f76aaa4e73e228377ba1d130ef5149f4d8b
untagged: alpine:3.3
deleted: sha256:695f3d04125db3266d4ab7bbb3c6b23aa4293923e762aa2562c54f49a28f009f
untagged: alpine:latest
deleted: sha256:ee4603260daafe1a8c2f3b78fd760922918ab2441cbb2853ed5c439e59c52f96
deleted: sha256:9007f5987db353ec398a223bc5a135c5a9601798ba20a1abba537ea2f8ac765f
deleted: sha256:71fa90c8f04769c9721459d5aa0936db640b92c8c91c9b589b54abd412d120ab
deleted: sha256:bb1c3357b3c30ece26e6604aea7d2ec0ace4166ff34c3616701279c22444c0f3
untagged: my-jq:latest
deleted: sha256:6e66d724542af9bc4c4abf4a909791d7260b6d0110d8e220708b09e4ee1322e1
deleted: sha256:07b3fa89d4b17009eb3988dfc592c7d30ab3ba52d2007832dffcf6d40e3eda7f
deleted: sha256:3a88a5c81eb5c283e72db2dbc6d65cbfd8e80b6c89bb6e714cfaaa0eed99c548

Total reclaimed space: 13.5 MB

フィルター検索

フィルターフラグ(-fまたは--filter)の指定書式は「キー=値」というものです。 複数のフィルターが必要な場合は、フラグを複数指定します。 (たとえば--filter "foo=bar" --filter "bif=baz"など。)

現在サポートされているフィルターは以下のとおりです。

  • until (<timestamp>) - 指定されたタイムスタンプ以前に生成されたコンテナー、イメージ、ネットワークのみを削除します。
  • label (label=<key>, label=<key>=<value>, label!=<key>, label!=<key>=<value>) - 指定されたラベルに該当する(あるいはlabel!=...の場合はそれに該当しない)コンテナー、イメージ、ネットワーク、ボリュームのみを削除します。

untilフィルターは Unix タイムスタンプから生成されるタイムスタンプや日付、Go 言語の時間文字列 (たとえば10m,1h30m)を、デーモンマシンの時刻との相対的な差異によって計算されます。 タイムスタンプから生成される日付の書式として、RFC3339Nano、RFC3339、2006-01-02T15:04:052006-01-02T15:04:05.9999999992006-01-02Z07:002006-01-02などがサポートされます。 タイムスタンプの最後にZやタイムゾーンオフセット+-00:00が指示されていなかった場合は、デーモンが利用しているタイムゾーンが用いられます。 Unix タイムスタンプを指定する場合は seconds[.nanoseconds]([秒.ナノ秒])の書式とします。 ここで秒には 1970 年 1 月 1 日(UTC/GMT の真夜中)からの経過秒数値を指定し、うるう秒を含めません(Unix エポックまたは Unix タイムとも言われます)。 そしてナノ秒には、8 桁以下の秒の少数値を指定します。

labelフィルターは 2 つの書式をとります。 1 つはlabel=...label=<key>またはlabel=<key>=<value>)であり、ここに指定されたラベルを持ったコンテナー、イメージ、ネットワーク、ボリュームが削除されます。 もう 1 つはlabel!=...label!=<key>またはlabel!=<key>=<value>)であり、ここに指定されたラベル以外を持ったコンテナー、イメージ、ネットワーク、ボリュームが削除されます。

上位コマンド

コマンド 説明
docker system Docker を管理します。
コマンド 説明
docker system df Docker のディスク使用量を表示します。
docker system events サーバーからリアルタイムにイベントを取得します。
docker system info システムワイドな情報を表示します。
docker system prune 未使用データを削除します。