アプリのデプロイ
これまでに CI/CD パイプラインを設定してきたので、アプリケーションをデプロイする方法を見ていきます。 Docker では Azure ACI と AWS ECS へのコンテナーのデプロイをサポートしています。 Docker Desktop において Kubernetes を有効にしていれば、アプリケーションを Kubernetes にデプロイすることもできます。
Docker と Azure ACI
Docker Azure 統合環境は、クラウドネイティブなアプリケーションの構築のために、開発者がネイティブな Docker コマンドを使って Azure コンテナーインスタンス(Azure Container Instances; ACI)内でのアプリケーション実行を可能にするものです。 この新たな仕組みを通じて Docker Desktop と Microsoft Azure が緊密に連携し、Docker CLI や VS コード拡張を用いて、開発者がすばやくアプリケーションを実行することができます。 またローカル環境からクラウドデプロイに向けてのシームレスな切り替えも実現します。
詳しい手順については Azure での Docker コンテナーのデプロイ を参照してください。
Docker と AWS ECS
Docker ECS 統合環境は、クラウドネイティブなアプリケーション構築のために、開発者がネイティブな Docker コマンドを使って Amazon EC2 コンテナーサービス(Amazon EC2 Container Service; ECS)内でのアプリケーション実行を可能にするものです。
Docker と Amazon ECS の統合により、開発者は Docker Compose CLI を使って、ただ 1 つの Docker コマンドから AWS コンテキストが生成できます。 またローカルコンテキストからクラウドコンテキストへの切り替えを通じて、アプリケーションをすばやく実行できます。 また Compose ファイル利用によって、Amazon ECS 上でのマルチコンテナー化したアプリケーション開発を容易にします。
詳しい手順については ECS での Docker コンテナーのデプロイ を参照してください。
Kubernetes
Docker Desktop にはスタンドアロンの Kubernetes サーバーおよびクライアントが含まれています。 これは Docker CLI 統合としてマシン起動を行います。 Kubernetes を有効にすれば Kubernetes 上において処理テストを行うことができます。
Kubernetes の有効化は以下のようにします。
- Docker メニューから Preferences (Windows の場合は Settings) を選択します。
-
Kubernetes 選んで Enable Kubernetes をクリックします。
これを行うと、Docker Desktop の起動時に Kuberntes の単一ノードクラスターが起動します。
詳しくは Kubernetes でのデプロイ や Kubernetes YAML を用いたアプリ記述 を参照してください。
フィードバック
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