Docker Compose のインストール
読む時間の目安: 3 分
Accelerating new features in Docker Desktop
Docker Desktop は、Linux 上と同じように Mac や Windows 上でも、コンテナーのビルド、共有、実行を可能にします。 Docker は複雑な設定であっても、ユーザーがコードを書くことだけに専念させてくれます。 サブスクリプションの更新 から得られた積極的なサポートのおかげで、Docker Desktop for Linux の開発に着手しました。 これは公開ロードマップにおいて、2 番めに人気のある機能リクエストです。 すぐにでも体験してみたいという方は、Developer Preview program(開発者プレビュープログラム)にサインアップしてください。
本ページでは、Docker Compose のインストール方法について説明します。 Docker Compose は macOS、Windows、64 ビット Linux で動作します。
前提条件
Docker Compose は重要な処理を Docker Engine に委ねています。 したがって Docker Engine がインストールされていることを確認します。 それはローカル、リモートいずれでも、設定次第で可能です。
-
Docker Desktop for Mac、Docker Desktop for Windows のようなデスクトップシステムにおいては、インストールの一部として Docker Compose が含まれています。
-
Linux では Docker Engine を利用する Docker Compose を、便利スクリプト を使ってインストールできます。 Docker Engine のページからディストリビューションに合ったものを選んで、便利スクリプトを使ったインストール手順を探し出してください。 上を行わない場合は、各 OS 向けの Docker Engine を初めにインストールした上で、このページに戻って Linux システム上に Compose をインストールする手順を進める必要があります。
Compose をルートユーザー以外で起動するには、ルートユーザー以外による Docker の管理 を参照してください。
Compose のインストール
以下に示す手順を通して Mac、Windows、Windows Server、Linux に Compose をインストールします。
別バージョンのインストール
以降に示す手順は Compose の現時点での最新安定版(v2.4.1)に基づいたものです。 これ以外のバージョンをインストールする場合は、記述されているリリース番号を、目的とするものに置き換えてください。
Compose のリリースは GitHub 上の Compose リポジトリのリリースページ においても一覧が示され利用可能です。
To install the Python version of Compose, follow instructions in the Compose v1 GitHub branch.
macOS への Compose インストール
Docker Desktop for Mac には他の Docker アプリとともに Compose が含まれています。 したがって Mac ユーザーは Compose を個別にインストールする必要はありません。 インストール手順については Docker Desktop on Mac のインストール を参照してください。
Windows デスクトップへの Compose インストール
Docker Desktop for Windows には他の Docker アプリとともに Compose が含まれています。 したがって Windows ユーザーは Compose を個別にインストールする必要はありません。 インストール手順については Install Docker Desktop on Windows を参照してください。
Docker デーモンや Docker クライアントを Windows Server 上で直接起動している場合は、Windows Server のタブ内にある手順に従ってください。
Windows Server への Compose インストール
Docker デーモンや Docker クライアントを Microsoft Windows Server 上で直接起動している場合、および Docker Compose をインストールしたい場合は、以下の手順に従ってください。
-
PowerShell を管理者権限で実行。 PowerShell アイコンを見つけ、右クリックメニューから管理者として実行を選びます。 このアプリによるデバイスへの変更の許可を問われたらはいをクリックします。
-
GitHub では TLS1.2 が必要となるので、PowerShell において以下を実行します。
[Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol = [Net.SecurityProtocolType]::Tls12
そして以下のコマンドを実行して Compose の現時点での最新版(v2.4.1)をダウンロードします。
Invoke-WebRequest "https://github.com/docker/compose/releases/download/v2.4.1/docker-compose-Windows-x86_64.exe" -UseBasicParsing -OutFile $Env:ProgramFiles\Docker\docker-compose.exe
メモ
Windows Server 2019 の場合は、Compose の実行パスとして
$Env:ProgramFiles\Docker
を加えます。 このディレクトリはシステムのPATH
に登録されるので、この後の手順におけるdocker-compose --version
コマンドが、他になにも設定せずに実行できるようになります。別バージョンの Compose をインストールする場合は、
v2.4.1
の部分を、目的とするバージョンに置き換えてください。 -
インストール結果をテストします。
$ docker compose version Docker Compose version v2.4.1
Linux システムへの Compose インストール
Linux の場合は、GitHub 上の Compose リポジトリのリリースページ から Docker Compose の実行バイナリをダウンロードして、$HOME/.docker/cli-plugins
ディレクトリにdocker-compose
としてコピーします。
リンク先の手順では、端末画面上からcurl
コマンドを使ってダウンロードを行います。
その手順は以下にも示します。
-
以下のコマンドを実行して Docker Compose の現時点での最新安定版をダウンロードします。
$ DOCKER_CONFIG=${DOCKER_CONFIG:-$HOME/.docker} $ mkdir -p $DOCKER_CONFIG/cli-plugins $ curl -SL https://github.com/docker/compose/releases/download/v2.4.1/docker-compose-linux-x86_64 -o $DOCKER_CONFIG/cli-plugins/docker-compose
このコマンドによって、アクティブユーザーの
$HOME
ディレクトリ配下に Compose がインストールされます。 システム上の全ユーザー向けに Docker Compose をインストールする場合は、~/.docker/cli-plugins
の部分を/usr/local/lib/docker/cli-plugins
に置き換えます。Compose の別バージョンをインストールする場合は、
v2.4.1
の部分を、インストールしたい Compose バージョンに置き換えてください。 -
実行バイナリに対して実行権限を与えます。
$ chmod +x $DOCKER_CONFIG/cli-plugins/docker-compose
全ユーザー向けの Compose インストールを行う場合には以下とします。
$ sudo chmod +x /usr/local/lib/docker/cli-plugins/docker-compose
-
インストール結果をテストします。
$ docker compose version Docker Compose version v2.4.1
Linux システム上でのスタンドアロンの Compose バイナリのインストール
Docker CLI をインストールせずに、スタンドアロンの Compose バイナリを使うこともできます。
- 以下のコマンドを実行して Docker Compose の現時点での最新安定版をダウンロードします。
$ curl -SL https://github.com/docker/compose/releases/download/v2.4.1/docker-compose-linux-x86_64 -o /usr/local/bin/docker-compose
> Compose の別バージョンをインストールする場合は、`v2.4.1`の部分を、インストールしたい Compose バージョンに置き換えてください。
- 実行バイナリに対して実行権限を与えます。
$ sudo chmod +x /usr/local/bin/docker-compose
メモ
インストールした後にコマンド
docker-compose
の実行が失敗する場合は、パスを確認してください。/usr/bin
あるいはパス上の別ディレクトリへのシンボリックリンクを生成して対処することもできます。たとえば以下です。
$ sudo ln -s /usr/local/bin/docker-compose /usr/bin/docker-compose
-
インストール結果をテストします。
$ docker-compose --version Docker Compose version v2.4.1
アンインストール
curl
を使って Docker Compose をインストールしていた場合は、次のようにしてアンインストールします。
$ rm $DOCKER_CONFIG/cli-plugins/docker-compose
全ユーザー向けの Compose インストールを行う場合には以下とします。
$ sudo rm /usr/local/lib/docker/cli-plugins/docker-compose
「Permission denied」エラーが出たときは
上のコマンドのいずれかを実行したときに「Permission denied」エラーが発生したら、それは
docker-compose
を削除するための適切な権限がないことが考えられます。 どうしても削除したいときは、上のコマンドの先頭にsudo
をつけて、もう一度コマンドを実行してください。