docker container run

読む時間の目安: 6 分

説明

新たなコンテナー内においてコマンドを実行します。

利用方法

$ docker container run [オプション] IMAGE [COMMAND] [ARG...]

オプション

名前/省略形 デフォルト 説明
--add-host ホスト-IP マッピングのカスタム設定を追加します。(ホスト名:ip)
--attach , -a STDIN、STDOUT、STDERR にアタッチします。
--blkio-weight ブロック I/O。(相対的な重みづけ)、10 から 1000、0 は無効化。(デフォルトは 0)
--blkio-weight-device ブロック I/O 重みづけ。(相対的なデバイス重みづけ)
--cap-add Linux ケーパビリティーを追加します。
--cap-drop Linux ケーパビリティーを削除します。
--cgroup-parent 任意に指定するコンテナーの親 cgroup。
--cgroupns API 1.41 以上
利用する cgroup 名前空間(host|private)。 'host': Dockerホストのcgroup名前空間内でコンテナーを起動。 'private': プライベートなcgroup名前空間内でコンテナーを起動。 '': デーモンのdefault-cgroupns-modeオプションによって 設定されるcgroup名前空間を利用(デフォルト)。
--cidfile コンテナー ID をファイルに書き出します。
--cpu-count CPU カウント。(Windows のみ)
--cpu-percent CPU パーセント。(Windows のみ)
--cpu-period CPU の CFS(Completely Fair Scheduler)間隔を制限します。
--cpu-quota CPU の CFS(Completely Fair Scheduler)クォータを制限します。
--cpu-rt-period API 1.25 以上
CPU へのリアルタイムアクセス時間をマイクロ秒で制限します。
--cpu-rt-runtime API 1.25 以上
CPU へのリアルタイムアクセスランタイムをマイクロ秒で制限します。
--cpu-shares , -c CPU 配分。(相対的な重みづけ)
--cpus API 1.25 以上
CPU 数。
--cpuset-cpus 利用を許容する CPU 数。(0-3、0,1)
--cpuset-mems 利用を許容するメモリ数。(0-3、0,1)
--detach , -d コンテナーをバックグラウンド実行し、コンテナー ID を出力します。
--detach-keys コンテナーデタッチ時のキーシーケンスをオーバーライドします。
--device ホストのデバイスをコンテナーに追加します。
--device-cgroup-rule cgroup がアクセス可能なデバイスリストにルールを追加します。
--device-read-bps デバイスからの読み込み割合(秒あたりのバイト数)を制限します。
--device-read-iops デバイスからの読み込み割合(秒あたりの I/O)を制限します。
--device-write-bps デバイスへの書き込み割合(秒あたりのバイト数)を制限します。
--device-write-iops デバイスへの書き込み割合(秒あたりの I/O)を制限します。
--disable-content-trust true イメージの検証を省略します。
--dns カスタム DNS サーバーを設定します。
--dns-opt DNS オプションを設定します。
--dns-option DNS オプションを設定します。
--dns-search カスタム DNS 検索ドメインを設定します。
--domainname コンテナーの NIS ドメイン名。
--entrypoint イメージのデフォルト ENTRYPOINT をオーバーライドします。
--env , -e 環境変数を設定します。
--env-file 環境変数ファイルを読み込みます。
--expose ポートまたはポート範囲を公開します。
--gpus API 1.40 以上
コンテナーに追加する GPU デバイスを指定します。('all' により全 GPU)
--group-add 新たに参加するグループを追加します。
--health-cmd ヘルスチェックを実行するコマンド。
--health-interval ヘルスチェックの実行間隔。(ms|s|m|h) (デフォルトは 0s)
--health-retries 不健康(unhealthy)であると報告するのに必要な連続失敗回数。
--health-start-period API 1.29 以上
ヘルスチェックのリトライを数え始める前の、コンテナー初期化を行う開始時間。(ms|s|m|h) (デフォルトは 0s)
--health-timeout 1 つのチェック処理実行に許容する最大時間。(ms|s|m|h) (デフォルトは 0s)
--help 利用方法を表示します。
--hostname , -h コンテナーホスト名。
--init API 1.25 以上
コンテナー内部にて、シグナル送信と子プロセス管理を行う初期化処理を実行します。
--interactive , -i アタッチされていなくても STDIN は開放し続けます。
--io-maxbandwidth システムデバイスの I/O 帯域幅の上限。(Windows のみ)
--io-maxiops システムデバイスの IOps の上限。(Windows のみ)
--ip IPv4 アドレス。(たとえば 172.30.100.104)
--ip6 IPv6 アドレス。(たとえば 2001:db8::33)
--ipc 利用する IPC モード。
--isolation コンテナーの分離技術(isolation technology)方式。
--kernel-memory カーネルメモリ上限。
--label , -l コンテナーに対してメタデータを設定します。
--label-file 行ごとにラベルが記述されたファイルを読み込みます。
--link 別コンテナーへのリンクを追加します。
--link-local-ip コンテナーの IPv4/IPv6 によるリンクローカルアドレス。
--log-driver コンテナーにおけるログドライバー。
--log-opt ログドライバーオプション。
--mac-address コンテナーの MAC アドレス。(たとえば 92:d0:c6:0a:29:33)
--memory , -m メモリ上限。
--memory-reservation メモリのソフトリミット。
--memory-swap メモリとスワップの総量を制限します。'-1' 設定時はスワップ無制限。
--memory-swappiness -1 コンテナーのスワップ割合を調整します。(0 から 100)
--mount ファイルシステムマウントをコンテナーにアタッチします。
--name コンテナーに名前を割り当てます。
--net コンテナーをネットワークに接続します。
--net-alias ネットワーク範囲内のエイリアスをコンテナーに追加します。
--network コンテナーをネットワークに接続します。
--network-alias ネットワーク範囲内のエイリアスをコンテナーに追加します。
--no-healthcheck コンテナー固有の HEALTHCHECK を無効にします。
--oom-kill-disable OOM キラーを無効にします。
--oom-score-adj ホストの OOM に対する優先順位を設定します。(-1000 から 1000)
--pid 利用する PID 名前空間。
--pids-limit コンテナーの PID 制限を調整します。(-1 により無制限)
--platform API 1.32 以上
サーバーがマルチプラットフォームに対応している場合に、プラットフォームを指定します。
--privileged コンテナーに拡張権限を付与します。
--publish , -p ホストに対してコンテナーのポートを公開します。
--publish-all , -P 公開されたポートをランダムポートとして公開します。
--pull missing イメージ生成前にプルを行います("always"|"missing"|"never")。
--read-only コンテナーのルートファイルシステムを読み込み専用としてマウントします。
--restart no コンテナー終了時に適用する再起動ポリシー。
--rm 終了時に中間コンテナーを自動的に削除します。
--runtime このコンテナー向けに利用するランタイム。
--security-opt セキュリティオプション。
--shm-size /dev/shm のサイズ。
--sig-proxy true 受信シグナルをすべてプロセスにプロキシーします。
--stop-signal SIGTERM コンテナーを停止するシグナル。
--stop-timeout API 1.25 以上
コンテナー停止時の中断時間(秒単位)。
--storage-opt コンテナーにおけるストレージドライバーのオプション。
--sysctl sysctl オプション。
--tmpfs tmpfs ディレクトリのマウント。
--tty , -t 擬似 TTY を割り当てます。
--ulimit ulimit オプション。
--user , -u ユーザー名または UID。(記述書式t: <name|uid>[:<group|gid>])
--userns 利用するユーザー名前空間。
--uts 利用する UTS 名前空間。
--volume , -v ボリュームをバインドマウントします。
--volume-driver 任意に指定するボリュームドライバー。
--volumes-from 指定されたコンテナーからボリュームをマウントいます。
--workdir , -w コンテナー内部のワーキングディレクトリ。

上位コマンド

コマンド 説明
docker container コンテナーを管理します。
コマンド 説明
docker container attach ローカルの標準入出力やエラー出力を実行中コンテナーにアタッチします。
docker container commit コンテナーの変更に基づいて新たなイメージを生成します。
docker container cp コンテナーやローカルファイルシステム間でファイル、フォルダーをコピーします。
docker container create 新たなコンテナーを生成します。
docker container diff コンテナーのファイルシステムにおけるファイルやディレクトリの変更箇所を確認します。
docker container exec 実行中コンテナーにおいてコマンドを実行します。
docker container export コンテナーのファイルシステムを tar アーカイブとしてエクスポートします。
docker container inspect 1 つまたは複数のコンテナーについて詳細情報を表示します。
docker container kill 1 つまたは複数の実行コンテナーを Kill します。
docker container logs コンテナーのログを取得します。
docker container ls コンテナーを一覧表示します。
docker container pause 1 つまたは複数コンテナー内部における全プロセスを一時停止します。
docker container port コンテナーにおけるポート割り当て、あるいは特定の割り当てを一覧表示します。
docker container prune 停止中のコンテナーをすべて削除します。
docker container rename コンテナーの名前を変更します。
docker container restart 1 つまたは複数コンテナーを再起動します。
docker container rm 1 つまたは複数コンテナーを削除します。
docker container run 新たなコンテナー内においてコマンドを実行します。
docker container start 1 つまたは複数の停止中コンテナーを起動します。
docker container stats コンテナーのリソース利用統計を動的に表示します。
docker container stop 1 つまたは複数の実行中コンテナーを停止します。
docker container top コンテナーにおける実行プロセスを表示します。
docker container unpause 1 つまたは複数コンテナー内において停止中のプロセスを再開します。
docker container update 1 つまたは複数コンテナーの設定を更新します。
docker container wait 1 つまたは複数コンテナーが停止するまで待ち、各終了コードを表示します。