docker history

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説明

イメージの履歴を表示します。

利用方法

$ docker history [オプション] IMAGE

本コマンドの利用例については、以下に示す 利用例の節 を参照してください。

オプション

名前/省略形 デフォルト 説明
--format Go 言語テンプレートを使って出力をフォーマットします。
--human , -H true サイズと日時を読みやすい書式で表示します。
--no-trunc 詳細出力を行います。
--quiet , -q イメージ ID のみを表示します。

利用例

docker:latestイメージがどのようにしてビルドされているかを確認します。

$ docker history docker

IMAGE               CREATED             CREATED BY                                      SIZE                COMMENT
3e23a5875458        8 days ago          /bin/sh -c #(nop) ENV LC_ALL=C.UTF-8            0 B
8578938dd170        8 days ago          /bin/sh -c dpkg-reconfigure locales &&    loc   1.245 MB
be51b77efb42        8 days ago          /bin/sh -c apt-get update && apt-get install    338.3 MB
4b137612be55        6 weeks ago         /bin/sh -c #(nop) ADD jessie.tar.xz in /        121 MB
750d58736b4b        6 weeks ago         /bin/sh -c #(nop) MAINTAINER Tianon Gravi <ad   0 B
511136ea3c5a        9 months ago                                                        0 B                 Imported from -

docker:apacheイメージが、コンテナーのベースイメージとしてどのように追加されたかを確認します。

$ docker history docker:scm
IMAGE               CREATED             CREATED BY                                      SIZE                COMMENT
2ac9d1098bf1        3 months ago        /bin/bash                                       241.4 MB            Added Apache to Fedora base image
88b42ffd1f7c        5 months ago        /bin/sh -c #(nop) ADD file:1fd8d7f9f6557cafc7   373.7 MB
c69cab00d6ef        5 months ago        /bin/sh -c #(nop) MAINTAINER Lokesh Mandvekar   0 B
511136ea3c5a        19 months ago                                                       0 B                 Imported from -

フォーマット設定

フォーマット設定オプション(--format)により Go 言語のテンプレートを利用して、履歴をわかりやすく出力することができます。

Go 言語テンプレートによるプレースホルダー(placeholder)は以下のとおりです。

プレースホルダー 内容説明
.ID イメージ ID
.CreatedSince --human=true設定時はイメージ生成からの経過時間。そうでない場合はイメージ生成時刻。
.CreatedAt イメージ生成時のタイムスタンプ。
.CreatedBy イメージ生成時に用いられたコマンド。
.Size イメージディスクサイズ。
.Comment イメージのコメント。

--formatオプションを利用すると historyコマンドは、テンプレートが定めるデータを直接出力します。 またtableディレクティブを利用すると、カラムヘッダーも同時に出力されます。

以下はヘッダーを含めずにテンプレートを利用する例であり、busyboxイメージにおける IDCreatedSinceの各項目がコロン(:)で区切って表示されます。

$ docker history --format "{{.ID}}: {{.CreatedSince}}" busybox

f6e427c148a7: 4 weeks ago
<missing>: 4 weeks ago

上位コマンド

コマンド 説明
docker Docker CLI の基本コマンド