Windows への Docker Desktop のインストール

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Docker Desktop 利用契約の更新

大規模エンタープライズ (従業員 250名以上、または年間収益 1 千万 US ドル以上) 向けの商用利用に対しては、有償サブスクリプションが必要です。 この有償サブスクリプションには、2022 年 1 月 31 日までの猶予期間が設けられています。 詳しくは こちら を参照してください。

Docker Desktop for Windows へようこそ。 このページでは Docker Desktop for Windows のシステム要件、ダウンロード URL、インストール手順、アップデートについて説明します。

Docker Desktop for Windows のダウンロード

Docker Desktop for Windows

システム要件

Docker Desktop を正常にインストールするためには Windows マシンが以下を満たしていることが必要です。

WSL 2 バックエンド

  • Windows 11 64 ビット: Home または Pro バージョン 21H2 またはそれ以降。 あるいは Enterprise または Education バージョン 21H2 またはそれ以降。
  • Windows 10 64 ビット: Home または Pro 2004 (build 19041) またはそれ以降、 Enterprise または Education 1909 (build 18363) またはそれ以降。
  • Windows における WSL 2 機能の有効化。 詳しくは Microsoft のドキュメント を参照してください。
  • Windows 10 上、または Windows 11 上の WSL 2 を正常に実行するには、以下のハードウェア要件を満たす必要があります。

    • 第 2 レベルのアドレス変換(Second Level Address Translation; SLAT)に対応した 64 ビットプロセッサー。
    • 4 GB のシステム RAM
    • BIOS 設定において BIOS レベルのハードウェア仮想化サポートが有効であること。 詳しくは 仮想化機能 を参照してください。
  • Linux カーネルアップデートパッケージ のダウンロードとインストール。

Hyper-V バックエンドと Windows コンテナー

  • Windows 11 64 ビット: Pro バージョン 21H2 またはそれ以降。 あるいは Enterprise または Education バージョン 21H2 またはそれ以降。
  • Windows 10 64 ビット: Pro 2004 (build 19041) またはそれ以降、 Enterprise または Education 1909 (build 18363) またはそれ以降。

    Windows 10 Home または Windows 11 Home については WSL 2 バックエンドにおけるシステム要件 を参照してください。

  • Hyper-V とコンテナー機能を有効にしていることが必要です。
  • Windows 10 上においてクライアント Hyper-V を正常に実行するには、以下のハードウェア要件を満たす必要があります。

    • 第 2 レベルのアドレス変換(Second Level Address Translation; SLAT)に対応した 64 ビットプロセッサー。
    • 4 GB のシステム RAM
    • BIOS 設定において BIOS レベルのハードウェア仮想化サポートが有効であること。 詳しくは 仮想化機能 を参照してください。

メモ

Docker における Windows 上の Docker Desktop は、Windows 10 オペレーティングシステムに対するマイクロソフトのサポートライフサイクルに対応づいてのみ、サポートが行われます。 詳しくは Windows ライフサイクルのファクトシート を参照してください。

Docker Desktop を使って生成されたコンテナーやイメージは、Docker Desktop がインストールされているマシン上であれば、全ユーザーアカウントが共有できます。 これは Windows アカウントが同一の VM を使って、コンテナーのビルドや実行を行うからです。 ただし Docker Desktop WSL 2 バックエンドを利用している場合は、ユーザーアカウント間でコンテナーやイメージは共有できません。

仮想環境をネスト化するような利用方法、たとえば VMWare や Parallels 上に Docker Desktop を起動させた場合、Docker Desktop は動くかもしれませんが、動作は保証されません。 詳しくは ネスト化した仮想環境での Docker Desktop の実行 を参照してください。

Windows コンテナーについて

Windows コンテナーの利用方法についてお探しの方は以下です。

  • Windows と Linux の各コンテナー間の切り替え では、Docker Desktop 上において Linux と Windows のコンテナー間を切り替える方法を説明しています。 そして上で説明したチュートリアルをお勧めしています。
  • Windows コンテナーをはじめよう(ラボ) では、Windows 10、Windows Server 2016、Windows Server 2019 の各 OS 上において Windows コンテナーを設定して実行するチュートリアルを提供しています。 そこでは、Windows コンテナーを使った MusicStore アプリケーションの利用方法を示しています。
  • Docker ウェブサイト上に Docker Container Platform for Windows に関する 記事とブログ投稿 があります。

Windows への Docker Desktop のインストール

対話的なインストール

  1. Docker Desktop Installer.exe をダブルクリックしてインストーラーを起動します。

    インストーラー(Docker Desktop Installer.exe)をまだダウンロードしていない場合は Docker Hub からダウンロードしてください。 通常はDownloadsフォルダーにダウンロードされます。 あるいはウェブブラウザーの下段に表示される、最新のダウンロードバーから直接起動することもできます。

  2. プロンプト画面が表示されたら、バックエンドでの選択状況に従って Configuration ページにおける Use WSL 2 instead of Hyper-V オプションのオンオフが設定されていることを確認してください。

    利用するシステムが 2 つのオプションの 1 つのみをサポートしている場合は、バックエンドにおいて選択することはできません。

  3. インストールウィザードの手順に従ってインストーラーを承認して、インストールを完了させます。

  4. インストールが正常に行われたら Close をクリックして作業を終了します。

  5. 管理アカウントが利用しているアカウントと異なる場合、そのアカウントを docker-users グループに追加する必要があります。 administrator(管理者)として Computer Management(コンピューターの管理)を実行し、Local Users and Groups > Groups > docker-users を選びます。 このグループに対して、右クリックメニューからユーザーを追加します。 変更を有効にするため、いったんログアウトしてからログインし直します。

コマンドラインからのインストール

Docker Desktop Installer.exe をダウンロードしたら、端末から以下のコマンドを実行して Docker Desktop をインストールします。

"Docker Desktop Installer.exe" install

PowerShell を利用している場合は以下を実行します。

Start-Process '.\win\build\Docker Desktop Installer.exe' -Wait install

Windows コマンドプロンプトの利用時は以下を実行します。

start /w "" "Docker Desktop Installer.exe" install

install コマンドでは以下のフラグ指定が可能です。

  • --quiet: インストーラーの起動時に情報出力を省略します。
  • --accept-license: Docker Subscription Service Agreement に関して、アプリケーションの初回実行時に同意するのではなく、この場で同意するものとします。
  • --allowed-org=<org name>: アプリケーションを実行するにあたって、ユーザーのサインインを要求して、指定した Docker Hub 組織の一員であることを要求します。
  • --backend=<backend name>: Docker Desktop において利用するバックエンドを選択します。hyper-vまたはwsl-2(デフォルト) のいずれかとします。

ユーザーアカウントが管理者アカウントと異なる場合は、ユーザーを docker-users グループに追加することが必要です。

net localgroup docker-users <user> /add

Docker Desktop の起動

インストール直後の Docker Desktop は、自動的には起動されません。 Docker Desktop を起動するには、以下を実行します。

  1. Search for Docker, and select Docker Desktop in the search results.

    search for Docker app

  2. Docker メニュー (クジラメニュー) には、Docker Subscription Service Agreement(サブスクリプションサービス契約)画面が表示されます。 そこには Docker Desktop の利用条件に関する変更が示されています。

    主要な変更点は、およそ以下のとおりです。

    • Docker サブスクリプションサービス契約 には、Docker Desktop の利用条件の変更が記述されています。
    • 小規模ビジネス向け(従業員 250 未満、かつ年間収益 1 千万ドル未満)、個人利用、教育目的、非商用のオープンソースプロジェクトに対しては、 無償提供が継続 されます。
    • 大規模なエンタープライズ向けのプロフェッショナル利用に対しては、有償サブスクリプションが必要です。
    • この条件の適用開始日は 2021 年 8 月31 日です。 Docker Deskop の利用に有償サブスクリプションが必要とされるものであっても、 2022 年 1 月 31 日までは、猶予期間 が設けられています。
    • 既存の Docker 無償サブスクリプションは Docker Personal として名称変更されました。 また Docker ビジネスサブスクリプションを導入しています。 Docker Pro、Team、Business の各サブスクリプションには、Docker Desktop の商用利用が含まれます。
  3. チェックボックスをクリックして、更新されたサービス条件に合意してください。 そして Accept(合意)をクリックして先に進みます。 この合意後に Docker Desktop が起動します。

    重要

    この更新された条件に合意しなかった場合、Docker Desktop アプリケーションは終了し、そのマシン上での DOcker Desktop 実行はできなくなります。 後日 Docker Desktop を開いて、条件の合意を選ぶことができます。

    詳しくは Docker Desktop ライセンス契約 を参照してください。 また、以下の ブログ and FAQs を読んで、Docker Desktop を利用する各企業において、どのような影響が発生するのかを確認してください。

クイックスタートガイド

初期設定が完了すると Docker Desktop はクイックスタートチュートリアルを起動します。 このチュートリアルには、Docker イメージを試しにビルドし、コンテナーとしての実行、Docker Hub へのイメージのプッシュと保存、といった簡単な練習問題があります。

クイックスタートガイドを起動するには、通知エリア(またはシステムトレイ)にある Docker アイコンを右クリックして Docker Desktop メニューを開き、Quick Start Guide (クイックスタートガイド) を実行します。

Docker クイックスタートチュートリアル

おめでとうございます。 Windows 上に Docker Desktop が正常に起動できるようになりました。

アップデート

アップデートが利用可能になると、Docker Desktop の Docker メニューにアイコンが表示されて、新たなバージョンが入手可能であることを知らせます。 さらに Preferences(Windows の場合は Settings)の Software Updates セクションにおいても、Docker Desktop の入手可能な更新が示されます。 更新はその場ですぐにダウンロードすることができます。 そして Release Notes オプションをクリックすれば、更新版に含まれる内容を確認できます。

Docker Desktop 4.2.0 からは、Docker Personal や Docker Pro など、すべての Docker サブスクリプションにおいて、このオプションによる自動更新を無効にすることができます。 詳しくは ソフトウェア更新 を参照してください。

Docker Subscription Service Agreement

Beginning on August 31, 2021, you must agree to the Docker Subscription Service Agreement to continue using Docker Desktop. Read the Blog and the Docker subscription FAQs to learn more about the changes.

最新版のダウンロード準備が整ったら Download update(最新版のダウンロード)をクリックします。 このダウンロードはバックグラウンドで実行されます。 ダウンロードが終わったら Docker メニューから Update and restart(更新と再起動)をクリックします。 最新版がインストールされて、これを有効にするため Docker Desktop が再起動されます。

When Docker Desktop starts, it displays the Docker Subscription Service Agreement window. Read the information presented on the screen to understand how the changes impact you. Click the checkbox to indicate that you accept the updated terms and then click Accept to continue.

Important

If you do not agree to the terms, the Docker Desktop application will close and you can no longer run Docker Desktop on your machine. You can choose to accept the terms at a later date by opening Docker Desktop.

Docker Desktop starts after you accept the terms.

Docker Desktop のアンインストール

Windows から Docker Desktop をアンインストールするには、以下を行います。

  1. Windows の スタート メニューから、設定 > アプリケーション > アプリケーションと機能 を選びます。
  2. アプリケーションと機能 の一覧から Docker Desktop を選んで アンインストール を実行します。
  3. 間違いないことを確認し アンインストール をクリックします。

重要

Docker Desktop をアンインストールすると、ローカルにある Docker コンテナー、イメージ、ボリューム、その他 Docker 関連データは破棄され、アプリケーションが生成したファイルは削除されます。 アンインストールによって大切なデータを失わないように、バックアップとリストア の手順を確認してください。

次に読むものは

  • はじめよう では Docker Desktop for Windows を紹介しています。
  • Docker をはじめよう はマルチサービススタックのデプロイ方法を説明するチュートリアルです。
  • トラブルシューティング では、一般的な問題、回避策、サポートの受け方などについて説明しています。
  • FAQ ではよくたずねられる質問を示しています。
  • リリースノート では、Docker Desktop リリースにおけるコンポーネントアップデート、新機能、改善項目を一覧にしています。
  • データのバックアップとリストア では Docker に関するデータのバックアップやリストアの手順を説明しています。
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